噛み潰した苦虫が奥歯に詰まって取れない

ほろ苦いどころじゃねえんだよな

「ところであなた誰?私を撃ち抜くの?」



眼球を痛めてしまったせいで、しばらく眼帯を装着して生活していた。
普通にキツイ。眼帯をなめてた。何だあれは。
視野が狭いし距離感がうまく掴めないのでとにかく左半身を障害物にぶつけまくった。ここ数日の眼帯生活で僕の左半身はボロボロだ。しかし左手首に関しては自分でボロボロにしたので大丈夫だ。いや、何が大丈夫なんだ。全然大丈夫じゃない。


ちなみに周囲の人達は「大丈夫?目、どうしたの?」派と「え、めっちゃ似合うじゃん!そういうファッション?」派に分かれた。いや、ファッションでこんな不自由なもの身につけたくない。さっきも言った通り左半身ボロボロなんだぞ。お洒落は我慢!じゃねえんだよ。雪国でミニスカート履くよりレベル高いよ。


さて、もう今や七月下旬に差し掛かり、どの授業も試験試験アンド試験、たまに長文レポート提出、といった具合に所謂「締め括り」期間になっている。
レポートは全部書き終わった。それだけで卒業に一歩近づいた気分だ。気が早いにも程がある。僕の単純さは侮れないのかもしれない。


卒業したらどうすんの。

という問いには全く答えられずにいる。
とりあえずラブホテルの室内清掃のバイトは今月末で辞める。同じバイトを一年と三ヶ月続けるなんて過去最長記録だ。今までが全然続かなかっただけなのか。


一応の予定は立てているものの、それが実現する気配は全くない。困ったなあ。まあイザとなったら死ねばいいか。むしろ何でこんなになるまで死ななかったのか。死んでおけばよかった。

しかし自殺は(自傷行為も)ダメだ!と言い張る派の意見に「悲しむ人がいるから」なんてのがあるけど、自分が辛さ苦しさから解放されたいのにその気持ちを押し殺して他人の感情を優先させなきゃいけないなんて、そんなの自分がもっと苦しくなってしまうよ。皆そんなに器用に生きてるの?尊敬しちゃう。でもそういうこと言うのが一般的なのかもしれないね。どうせなら「悲しむ人がいる」じゃなくて「私が悲しいから」って言われたいな。何ならそれが本音じゃなくてもいい。はいはいどうせ面倒臭い女ですよぉ。

まあ都会のアパートで孤独死、なんてのも、いかにも現代人って感じだし、それはそれで良い気がする。僕もついに都会っ子の仲間入りかもしれない。シティーガールっていうのかしら。これぞ「死にたIN THE CITY」って感じ。お洒落でスマート、それでいて雑然としている都会の中で感じる孤独たるや。あー寂しい。



こんなことをグダラグダラと考えながら無駄に日当たりの良いボロアパートの角部屋のカーテンを閉め切って震えて過ごす20代前半である。困った。もうすぐ「23才の夏休み」である。ここまで生きてしまった、が正解なのか、ここまで生きてこられた、が正解なのか全く分からない。生命維持が面倒くさい。食事は基本一日一食。外に出るのが怖いからと授業を休み続けた結果の留年生活。休日はもっぱら部屋に引き篭もり、丑三つ時にようやくコソコソとコンビニへ出掛けるという有様。前世は夜な夜な街灯に集まる虫か何かだったのかもしれない。
部屋に引きこもっていてもインターホンやスマホの着信音に怯える羽目になる。インターホンなんて心臓に悪いモン鳴らすんじゃねえ。こんな私になんの用があるってんだ。私のことなんて無視して帰ってくれ。頼むから。

東北のド田舎から首都圏近辺に引っ越してきた頃の僕は流石にここまで落ちぶれた生活を送っているなんて想像出来ていなかったはずである。何なんだよこれは。




こんなことをスマホで打ち込みながら大学のトイレに篭っていたが(人のいない時間帯だから大丈夫だろう)、立ち上がる際に立ちくらみを起こして個室内の壁に設置してある「便座除菌用アルコールスプレー」に額を強打した。クラクラするし痛いし最悪である。
更に「センサーに手をかざすと水が流れます」と書いてあるセンサーボタンに手をずっとかざしていたのに全然水が流れなかった。何回も手をかざし続けてやっと流れたが、センサーにまで無視される人生って一体何なんだ。ちまなこ実は死んでる説、ここに来て濃厚になる。



どうやら梅雨明け宣言されたらしいね。夏本番だ。23才の夏休みは少しでも心穏やかに過ごしたいね。無理かなあ。その前に暑さにやられそう。無事に生きたいな。アハハ。